顎関節症というあごの関節の病気

最近、肩の凝りがきつくなったり、偏頭痛、口を大きく開けると音がなったりとするような事はありませんか?

これらの症状が気になりだしたら、顎関節症というあごの関節の病気が疑われます。
顎関節症は、歯の咬み合せが悪くて、顎関節の構造を変化させたり、精神的緊張やストレスがあごの周辺の筋肉に異常をもたらします。
これが症状を発現してその結果、咬み合せが悪くなったりします。
咬みあわせの悪くなった状態を放っておくと、口が開かなくなったり睡眠障害を起こしたり、自律神経が低下したり、いろいろな問題を引きおこします。
これらは、咬み合わせの治療を行うことで、症状は少しずつ楽になっていきます。

症状がまだ軽いうちは、治療もそんなに大変でないので、気になられる方は、早めに歯科医院で受診する事をおすすめします。

顎関節症の原因と治療

不良な歯のかぶせストレス、などにより発生

わずかなかみ合わせの狂いが脊椎のバランスまでも狂わす

その結果運動障害や立ちくらみ、頭痛、肩こり等の障害を起こす

軽傷の場合、整骨院へ行ったり薬を飲んでしのぐことが多い

症状が悪化すると手の痺れやめまいが起き、整形外科や内科の門をたたくことになる恐れがある

しかし、検査をしても異常がみつからず、更年期障害や、自律神経失調症などの診断がくだされる場合がある

そんな時、当歯科医院を尋ねてもらえば・・・

治療により症状の回復を得られる場合が多いです

顎関節症によっておこる様々な障害

顎関節症が疑われる場合、具体的には下記のような症状が出ます
  •   大きく口を開いた時、下顎が横にずれる
  •   下顎を横に横に動かしにくくなる
  •   顎関節に雑音がみられる
  •   頭を旋回しにくくなる
  •   歯を咬み合わせた時に痛む

実際に下の図のような場所に痛みが出現します

顎関節症の患者さんが増えました

ホームページを作って以来、顎関節症の患者さんが増えています。

既に治療を完了された方もいれば、症状の改善が見られ、あと一歩という患者さんもおられます。
 顎関節症の治療アイテムとして、リットマンの聴診器は欠かせません。
リットマンの聴診器は内科医の最強の武器というべきもので性能にすぐれ、顎関節症の雑音やクリック音を見事に拾ってくれます。
 顎関節症を主訴として来院されていない場合でも、その疑いのある方には「ちょっと失礼」といって聴診器を顎関節に当ててみると「やはり…。」というようなことが多いです。

顎関節症の治療方法について

顎関節症の患者さんに対して実際に行われている治療方法を紹介します

             バイトスプリント療法

顎関節症の治療は患者さんの個々の歯列に合わせたマウスピース(バイトスプリント)を製作し、夜間、就寝時に装着してもらい、週1回程度の調整を行うことを原則とします。
 バイトスプリントの種類は症状に合わせて数種類の中から選択します。
 顎関節部の疼痛、閉口障害に、効果を発揮するバイトスプリント(スタビーライゼーション型スプリント)は上顎歯列部に装着すれば、きわめて優れた治療成績を残します。 この場合、新たに別の種類のバイトスプリントを製作し、装着してもらいます。
ケースによっては1歯に装着するもの、下顎に装着するもの、前歯部だけ、あるいは臼歯部だけに装着するものと種類は数多くあり病態、症状に合わせて慎重にバイトスプリントの種類を選択しなければなりません。
数ヶ月、バイトスプリント療法を行っていても症状の改善がみられない時はバイトスプリントの種類が間違っている可能性が高いと思われます。

           ハイパースプリント療法

顎関節症の症状の特にひどい方に行うのが、ハイパースプリント療法です。 下顎が第3頚椎を支点とした回転運動になるように調整し、患者さん個々の適応能力を積極的に引き出します。
従来のバイトスプリント療法で思ったような治療効果の出ない場合により有効です。
顎関節症の治療を続けているが、なかなか良くならない方はぜひ当院に御相談下さい。

危険な嚙み合わせの調整

             実際のモデルケース

当歯科医院では数多くの顎関節症の患者さんが来院されます。その症状、顎関節症にいたった経緯などは様々です。今まであった実際のモデルケースの一部を紹介します。あなたの症状と似通ったものもあるかもしれません。

危険な噛み合わせの調整のケース

上顎右側の奥歯2本の歯の根の治療が不十分で根の先に炎症が起きて、患者さんは「歯が浮いた感じで歯が高くなったような感じがしたので近くの歯医者さんで削ってもらったんだけど、どれだけ削ってもらっても高い感じが治らない。
そのうちに偏頭痛と顎の痛みが激しくなってきた。」と言われます。
早速、噛み合わせの状態を診せてもらうと噛み合わせは高いどころか、かなり削られていて相当に低い状態。。。 これは右上の奥歯が削られたことにより、下顎の位置が変わって筋肉の拘縮がおこり本当は噛み合わせは低くなっているはずなのにいつまでも高い感じが続きます。だから削っても削っても解決はしません。
 上顎用のバイトスプリントを作って1週間装着後、バイトスプリントを確認。バイトスプリント上には右側の低い状態がはっきりと記録されていました。
 しかしバイトスプリント装着により、右側顎関節痛、偏頭痛とも消失。2ヶ月、バイトスプリントを装着してもらい、右上の根の治療後、冠をかぶせて治療完了。
予後良好です。

オープンバイト(前歯が噛み合っていない状態)の影響による奥歯の噛みしめ

患者さんは常に両側のこめかみの痛みと偏頭痛が絶えないことを主訴に来院されました。前歯6本(右上犬歯~左上犬歯)が全く噛み合っていなくて常に奥歯群が滑走し、両側の顎関節周囲の筋肉の疲労が蓄積されて痛みが発生しています。
このことにより、上記の痛みが発生するものと判断。
右上犬歯~左上犬歯の前歯用のバイトスプリントを作成し、装着。

3か月装着してもらい症状消失後に両側犬歯に先に金属で噛み合わせを作り治療完了。

他院で作ったバイトスプリントが効果を発揮しなかったケース

患者さんは1年間、他院で顎関節治療を続けられるも、開口時、右顎関節のカクカクという音が消えないため来院。上顎全歯接触型のスタビライゼーション型スプリントを1年前に装着。
顎関節部周囲の痛みはなし。このケースは顎関節部病態の改善を必要とするケースで上顎のバイトスプリントは全く無効です。
どれだけの期間装着してもカクカクという音はきえません。
新たに下顎用のバイトスプリントを作製して装着してもらいました。装着後、半年で音は消失。奥歯を新たにかぶせなおして治療完了。
術後、半年で1回リコール。経過良好です。

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